『小話』
それはイチさんと布団を買いに行った時の事だった
「ハチ公、これ」
といってイチさんが持ってきたものは動物の全身タイツ?みたいなだぼっとした寝巻きだった
よくピ○チュウとか着てる人いるよね、ってやつ
「なんすか」
「ハチ公に似合うと思って」
「いや、あの、いいです」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「わかりました!着ますから!」
「じゃあお買い上げ」
「…」
目は口ほどに物を言うとは言うけれど
まさにその通りで、無言であんな顔されたら断れねえよ
まあ、イチさんが喜んでくれるならまあいいか
なんて考えてしまう俺はもうペット根性が染み付いてしまっているみたいだ
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