小林と増田






































「あづい」














『31度』
















日中の最高気温が40度いっちゃうとかそんなまさかなこの時期
そう、夏だ海だプールだクラゲだサマージャンボだ花火大会だっていうのも全部あわせて夏休みだ
今年の夏は(まあいつもの事だが)とくに出かける予定もなく
暑すぎて外にでる気もおきなく
結局バイト以外で外出しないという毎日を送っていた
しかしそれが毎日続くとあまりにも暇すぎて
頭も沸いてくる訳です、いつもと違う事ならなんでもいいやと思ってしまうのです
そんな所にちょうど小林から遊びの誘いがあったわけです
だので暇だしいっちゃいったるかい、という事で小林宅に来ているのだがしかし
暑い、暑すぎる
4畳半のボロアパートにはクーラーがないのだ
扇風機ったって最強にしてもぬるい風しかこないんだぜ
手土産に買ってったホームランバー(10個セット)もなくなるはずだぜ











「暑い、あーつーいー」
「夏だもの、仕方ないじゃん」
「何お前平気な顔してんの?むかつく」
「だって俺毎日この暑さで生活してるんだもの、お前なんてどうせクーラー病なんだろうが」
「ちゃんと28度にしてますー」
「ここは平均温度31度だ」
「西日がきついからなー、ここ」
「バイトから帰ってくると地獄なんだからっ!!」
「クーラー買えば?」
「んな金ねえって」
「え、でもお前結構貯めこんでんじゃん」
「クーラー自体は帰るけどさー、電気代が跳ね上がるだろ?冬もあったら使っちゃうだろうし」
「あー、確かに」
「何かあったときに使えるお金はあったほうがいいからねー」
「すげーなお前、俺毎月ギリギリまで使っちゃう」
「それは実家暮らしの特権でしょ」








普段はバカだなーと思っているけど
やっぱり一人暮らししてる奴は違うんだなあとか思ってしまう
何だよ結構しっかりしてるじゃんよ小林、むかつく
小林のくせに、くそう









「俺も一人暮らししてみよっかな」
「え、何で?めんどいだけだよ」
「いや、人生勉強として?」
「えーじゃあせっかくなら同棲しようぜ」
「は?誰と誰が?」
「え、俺とお前が」
「バカ?お前バカ?それは同棲って言わねえよシェアだよ同居だよ何でお前と同棲せにゃならん」
「何故って?それは愛を深めるためさ」
「小林くんきもーい」
「増田くんひどーい」
「…」
「…」














宣言しよう、俺は絶対小林と同居は出来ないと











































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