小林と増田


























「俺って増田の事好きなんかな」
















『小林と宇野』
















どうもーこんにちは、俺宇野っていいます、よろしくね
なんていうか俺小林と増田の共通の友人なんだけどね
朝会って開口一番こんなこと言われちゃって、どうしようって困ってます俺
ちなみに増田は今日は休みだそうで


俺一日小林と一緒?この小林と一緒?

だれか助けてっ!!


























「えー…と、何それは恋愛対象として?」
「ん、うん、そうかな」


ええと、本当どうしようこれ

たしかに小林と増田は仲いいけど別に普通に友達って感じだよな…




あれ待ってこれ、好きなんかなって、疑問系?












「何か思い当たることでもあんの?」
「んー…最近女の子見ても増田より好きだって思う子がいなくて」
「うんうん」
「増田の側にいると何か安心するんだよね…」

「うーん」




…微妙だ

ただ小林のタイプの子がいないだけか
もしくは本当に増田のことが好きなのか…














や、俺としては後者でも別に応援はするよ、もちろんさ
でもね、増田がね、うん、どうなんだろうねえ
















「ってかこの前増田におんなじ事聞いたら飲みに連れてかれて励まされちゃったんだ」
「本人に言ったのかよお前」



バカか、こいつはバカか

っていうか増田もそう思ったんだろうな、きっと
























「じゃあさ、お前増田にキスしたいとか思うの?」
「…どうだろう、別に出来ない事もないと思うけど」

いやいや、出来る出来ないの問題じゃなくてさ
したいかどうかって事なんだけどさ、まあいいか


「じゃあその先は?」
「やり方がわかんないからなんとも…」



そーゆー問題でしょうか?







「お前なあ…」

「あ、じゃあ今度試してみよう、それで嫌じゃなかったら増田のことが好きって事だよな?」
「まてまてまてっ!!」






試される増田の気持ちを少しはわかってやってくれ!!












「じゃあどうすればいいんだよ」


「増田と、ゆっくり話し合いな…」













ごめん増田、俺にはこいつを止める力はないよ














「んじゃ今度話してみる」
「うん、そうしな」

























ははは、所詮わが身が大事さっ











がんばれ小林




























がんばれ、増田。























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