santaclaus
































クリスマスの夜に、サンタはプレゼントを配る
トナカイのソリに乗って、
そう言われているが実は違う
トナカイはトナカイでも、サンタと一緒にプレゼントを配り、ナビゲーターをしてくれるパートナー
そいつの事をトナカイ(人間)と呼ぶ
トナカイのソリに乗って、というのはたまたま移動手段がトナカイだった奴が目撃されただけだろう
基本、サンタはトナカイとパートナーを組んでいる
そしてサンタとトナカイは生まれたときからサンタとトナカイであって名前はない
だから自分で勝手に名乗ったりする
俺は面倒臭かったので、三太、とそのまま名乗ることにした
相方のトナカイはそのままカイ、と呼ぶことにした
そしてその時荷物を運ぶ為に一緒に行動していたトナカイ(動物)を四五郎と呼んでいた
俺が三だから四にしたのだ、だがカイは変な名前だと笑っていた










それがもう10年以上前の事








































「五郎」

呼べば五郎は俺に擦り寄ってくる
10年以上一緒に過ごしてきた俺の相棒
いつからか呼びにくいので四がなくなったが

「お前、カイに会ったのか」

そういうと少し躊躇った後、擦り寄ってきた
お前はカイによく懐いていたから、離れ離れにしてしまって悪いとは思っていた
だけど一人じゃ俺が耐えられなかった
でも、本当ならカイを一人にするべきではなかったのだ








カイは、俺の相棒、パートナー、所謂トナカイ、だった

サンタとして生まれてからずっと一緒だったとても大事だった
そしていつしかそれは度合いを越えていて
只のパートナーとしてみれなくなっていた
そしてある時、俺はいきなり、無理矢理、カイを抱いた
カイは、












「まだ、あそこにいたんだな、ずっと」


強姦されたのに、泣き叫ぶでもなく、抵抗するでもなくかといって、受け入れることもなく
ただ、カイは俺に犯されていた
次の日、いつもと変わらないカイを見て
ああ、こいつはなかったことにするつもりだな、と思った
だからその日のうちに俺はあそこを出て、この町へやってきた
会おうと思えば、会える距離
だけどカイが森からでて町にやってくることはなく、俺も森に入ることはなかった
だからもうどこかへ行ってしまったと思っていた、のに
















もしかして、ずっと待っていてくれたのか

















「ないなそれは」

少し期待してすぐにそれを打ち消した












「さあ五郎、仕事をしようか」





























































----------






text